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No.179 June.28, 2021
 
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北京の雍和宮
 
目 録
ニュース
最高人民法院による登録が申請された医薬品に関連する専利権紛争民事事件の審理における法律適用の若干問題に関する規定
欧州・中国双方の特許庁が協力して出願人に新たな利便性をもたらす
世界知的所有権機関PCT作業部会第14回会議が開催
第14回日米欧中韓五庁長官会合が開催
注目判決
ソフトウェア著作権侵害に商標権侵害が加わり、海賊版ソフトウェアの販売で元代理店に賠償金80万の判決
集佳の最新動向
WIPO国際事務局PCTサービス部門が集佳に感謝状
集佳が昨年に続きAsia IP 2021年度中国知的財産大賞にて複数受賞
集佳が「2021 IAM Patent 1000」に入選
 
 
ニュース

 
最高人民法院による登録が申請された医薬品に関連する専利権紛争民事事件の審理における法律適用の若干問題に関する規定

 

  「最高人民法院による登録が申請された医薬品に関連する専利権紛争民事事件の審理における法律適用の若干問題に関する規定」はすでに2021年5月24日に最高人民法院審判委員会第1839回会議において採択され、2021年7月5日から施行する。

  付属文書:《最高人民法院による登録が申請された医薬品に関連する専利権紛争民事事件の審理における法律適用の若干問題に関する規定》

  最高人民法院

  2021年7月4日

 
 
欧州・中国双方の特許庁が協力して出願人に新たな利便性をもたらす

 

  中国国家知識産権局と欧州特許庁が協議を経て合意し、2021年7月1日から、欧州特許庁に提出した中国の優先権を主張する欧州特許出願または中国の優先権を主張するPCT出願が欧州段階に移行した時は、中国国家知識産権局が作成した先願特許検索報告の写しを再度提出する必要がなくなる。具体的な運用方法は欧州特許庁ウェブサイト(URL:www.epo.org)を参考にすることができる。

  欧州・中国双方の特許庁の長年にわたるデータ交換分野の安定した協力により、当該政策の実施に向けて重要な技術的保証が与えられた。この措置は関連の出願手続きをさらに簡素化し、出願人の欧州での特許出願効率向上につながると思われる。これは欧州・中国双方の特許庁によるPCT国際調査機関試行プログラムの実施に続く、双方の全面的な戦略的協力によるもう一つの最新の成果でもある。

  欧州特許庁は最も早く中国国家知識産権局と協力関係を構築した特許庁の一つであり、36年間に双方は一貫して友好な協力関係を維持しており、2017年には全面的な戦略的パートナーシップを締結している。

  (出典:中国国家知識産権局ウェブサイト)

 
 
世界知的所有権機関PCT作業部会第14回会議が開催

 

  先ごろ、世界知的所有権機関(WIPO)特許協力条約(PCT)作業部会第14回会議がスイスのジュネーブで開催された。中国国家知識産権局専利局専利審査協力広東センターの董琤主任が議長に再選され、オンライン方式を通じてリモートで会議を主宰した。

  本会議は引き続きオンライン・オフライン混合形式により開催された。会議では主にPCT制度の整備と未来の方向性などにかかわる議題、例えばPCT実施細則の修正、PCTと特許審査ハイウェイ(PPH)の融合、PCT手数料振込サービスなどについて議論が行われた。中国国家知識産権局作業グループ、WIPO中国事務所およびWIPO事務局の協力・支援の下で、会議ではPCT実施細則の修正案について合意した。当該提案に基づき、新型コロナ感染症などの原因によりPCT業務が全面的に中断した時は、主管庁、国際機関および国際事務局は出願人のために期限の遅滞に対する許容および期限延長を保証することができる。世界的な新型コロナウィルス感染拡大の背景の下で、上述の修正によりPCT加盟国の調整を図り、出願人に関連の救済措置を提供するための規定が定められた。

  (出典:国家知識産権局政務WeChat)

 
 
第14回日米欧中韓五庁長官会合が開催

 

  6月22日~23日に、第14回日米欧中韓五庁(IP5)長官会合がテレビ会議形式で開催された。会議は日本国特許庁がホスト国として主催した。中国国家知識産権局の申長雨局長が代表団と共に出席した。日本国特許庁の糟谷敏秀長官が議長を務め、欧州特許庁のアントニオ・カンピーノス長官、韓国特許庁の金龍来庁長、米国特許商標庁のドリュー・ハーシュフェルド長官代行がそれぞれ代表団と共に出席した。世界知的所有権機関のリサ・ヨルゲンセン事務局次長がオブザーバーとして会議に列席した。

  会議では「2021年日米欧中韓五庁長官共同声明」が採択された。五大特許庁の長官はさらに特許制度調和専門家パネルに新たな議題、新技術/人工知能分野の協力に関するロードマップ、特許審査ハイウェイ指標、特許出願期間の適時性の管理などの協力プロジェクトの成果および今後の作業計画に関する権限を付与した。

  (出典:中国知的財産権情報ネット)

 
 
注目判決

 
ソフトウェア著作権侵害に商標権侵害が加わり、海賊版ソフトウェアの販売で元代理店に賠償金80万の判決

 

  事件の概要:

  金蝶公司は有名な企業管理ソフトウェア会社であり、高い技術力を誇り、業界トップクラスの企業に属する。金蝶公司が異なる規模の企業向けに開発したKISソフトウェア、K/3ソフトウェアは市場で非常に好評を博している。

  2020年に、金蝶公司は2社のエンドユーザーからKISソフトウェア、K/3ソフトウェアが正規品であるか否かの確認に関する請求を相次いで受けた。金蝶公司の調査によると、関連のソフトウェアはいずれも海賊版であり、海賊版ソフトウェアの販売者はいずれも隆迪公司であった。

  金蝶公司は集佳法律事務所に対して法院への権利侵害訴訟の提起を委託した。訴訟が提起される前に、隆迪公司は法的責任を逃れるために登録抹消を行った。集佳法律事務所は事件状況を総合的に分析し、隆迪公司の株主、清算委員会の構成員を被告として訴訟を提起し、踏み込んだ調査を通じて証拠を固めた。先ごろ、昆明市中級人民法院は隆迪公司の権利侵害の成立を認定し、隆迪公司の清算委員会の構成員が賠償責任を負うことになり、事件は一審で勝訴した。

  事件の要点:

  本件において、集佳弁護士は事件にかかわる権利侵害行を分解し、ソフトウェア著作権侵害と商標権侵害を個別の事件として訴訟の組合せを行った。

  権利侵害者がすでに登録抹消を行った状況については、隆迪公司の企業工商記録の調査・収集を通じて、当該公司の登録抹消がまだ完了していないことを示す証拠を探し当て、これにより法院は、隆迪公司の清算委員会構成員が隆迪公司の権利侵害行為について賠償責任を負う旨の金蝶公司の訴訟請求を支持した。

  本件の権利侵害者である隆迪公司は以前に金蝶公司の正規代理店であったことから、被告は隆迪公司が正規代理店であることを理由に非侵害の抗弁を行った。事件の審理において、集佳弁護士は正規品ソフトウェアの流通体系、販売方法を詳細に説明し、被告の非侵害の抗弁を否定した。

  ソフトウェア権利侵害事件において権利者はしばしばエンドユーザーの通報に依存して権利侵害行為を発見し、関連の権利侵害者が利益を獲得したことを示す証拠は通常、権利侵害者と権利侵害行為を通報した特定のエンドユーザーの間の契約に限定されるが、発見された海賊版ソフトウェアの販売契約は通常、すべての海賊版ソフトウェア販売契約のうちのごく一部であることから、事件の判決における賠償金額は制限のある契約金額の制約を受けることになり、権利者は十分な賠償を得ることができなくなる。集佳弁護士は本件において隆迪公司の政務資料の調査・収集に成功し、税務情報を裏付けとして、本件における制限のある契約金額の制約を克服した。

  証拠により明確に示すことができる係争物のソフトウェアの権利侵害による獲得利益については、ソフトウェア著作権侵害事件において賠償を請求する。証拠により明確に示されていない係争物のソフトウェアの権利侵害による獲得利益については、商標権侵害事件において賠償を請求するものとし、訴訟の組合せにより権利者の損失が十分な賠償を得ることができる。

 
 
集佳の最新動向

 
WIPO国際事務局PCTサービス部門が集佳に感謝状

 

  先ごろ、世界知的所有権機関(WIPO)国際事務局PCTサービス部門Senior DirectorのPhilippe Baechtoldが集佳パートナー会議の于澤輝主席に感謝状を送り、PCTサービス部門に協力しWIPOのePCTシステムの中国における使用の問題を見事に解決した集佳スタッフに対して心から感謝の意を表した。

 
 
集佳が昨年に続きAsia IP 2021年度中国知的財産大賞にて複数受賞

 

  先ごろ、権威ある知的財産関連メディアのAsia IPが2021年度中国知的財産大賞2021 China IP Awards受賞者リストを発表し、北京集佳知識産権代理有限公司Unitalen Attorneys at Lawが知的財産分野における傑出した活躍、質の高い専門サービスおよび業界内の高い評判により、再度「年間商標登録出願事務所」、「年間商標訴訟事務所」、「年間専利出願事務所」、「北京年間最優秀事務所」の4つの大賞を受賞した。

 
 
集佳が「2021 IAM Patent 1000」に入選

 

  先ごろ、国際的に権威のある知的財産関連メディアの「知的財産管理(Intellectual Asset Management,IAM)」が「2021 IAM Patent 1000」ランキングを発表し、集佳は長年にわたる卓越したサービスおよび顧客から広く認められたことにより、専利出願および専利訴訟の二大分野の年間推奨事務所に再度入選した。また、集佳パートナーの李徳山博士と潘煒博士が専利出願分野における信頼される専門家として、傑出人物ランキングに再度入選した。

  当該ランキングでは集佳の長年にわたる専門業務の蓄積と開拓精神が認められ、調査を受けた顧客の評価が直接引用され、集佳の専利に関する法律サービスが高く評価された。 “More than 200 patent attorneys join forces to make Unitalen one of the single biggest sources of Chinese patent applications. The firm churns out grants in every significant technical area, with part of its secret being a network of branches that are able to service local clients from all over the country. “Their processes are finely tuned and always timely, with communication that is second-to-none.” One local practitioner observes that Unitalen has “expanded greatly in China and also become very much an international firm.” A well-populated legal department enables the group to handle dozens of civil litigation cases simultaneously, on top of its heavy administrative docket. Vice president Deshan Li is a superb advisor on patent strategy in the round and a thought leader respected throughout the industry. Wei Pan adroitly handles both incoming and outgoing work related to Europe: automobiles, aircraft, appliances and other mechanical apparatuses are his bread and butter.”